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Dr.律の10ステップ美容解説
フォトフェイシャルについて

フォトフェイシャルとレーザーはどう違うのか?

Photo facial

レーザーが単一波長の光であるのに対して、フォトフェイシャルの光はカメラのフラッシュのようなとても眩しい光で、単一波長ではありません。

従ってレーザーは標的とする色素を一つだけ治療するのに対してフォトフェイシャルでは複数のターゲットを同時に治療することができ、また治療後のダウンタイム(赤くなったり腫れたりして人前に出られない時間)がほとんどないという特徴があります。

いろいろな状態を少しづつ、しかし同時に並行して治療するのがフォトフェイシャルです。

フォトフェイシャルでは何が治療できるか?

フォトフェイシャルの治療をしていると、皮膚が透き通って白くなります。しみも薄くなり、肌のきめが細かくなって化粧のノリがよくなります。また毛細血管拡張や赤ら顔が改善し、小じわやたるみにも効果があります。

フォトフェイシャルは2000年ごろに開発された器械ですがいまだに世界中に広がりつつあります。すべての美容のベースラインといっていい器械であると思います。

フォトフェイシャルは何回必要?

フォトフェイシャルは大変効果のある治療法ですが、たとえばしみ取りレーザーがほぼ1回の治療で終了するのに足してフォトフェイシャルでは何回で治療が終了ということは言えません。ただ効果を実感していただくためには最低5〜6回程度はお続けいただくことをお勧めしています。

そして調子が良ければその後も1か月に1回程度治療を継続していきますと、しみ、くすみ、小じわ、たるみなどが改善し、皮膚の調子が大変良くなります。

皮膚が弱いのだけれど治療は可能か?

フォトフェイシャルは光の治療であり薬剤を使用する治療法ではありません。また皮膚を機械的に刺激する治療法でもありませんのでほとんどの方に安心して受けていただける治療法です。

しかしレーザーを含めて全ての光治療器に共通して、妊娠している方への治療は行っていません。これはフォトフェイシャルの光が胎児に悪影響を与えるという意味ではなく、妊娠期間中はホルモンの関係でしみを作りやすいので余計な光照射は行わない方がよいという考えからです。

また飲み薬の一部には光に反応するものがありますので、治療前に使用している薬については医師にご申告ください。

フォトフェイシャルでたるみは改善するか?

フォトフェイシャルでもっとも改善が期待されるのは皮膚のしみやくすみです。

しかししみ取りレーザーがしみしか治療できないのに対してフォトフェイシャルには小じわやたるみに効果のある波長も含まれていますので繰り返し治療をしていると、小じわが改善し皮膚に張りが出てきます。

たるみに対してさらなる効果を求められる方にはサーマクールをお勧めします。

フォトフェイシャルでホクロはとれるか?

ホクロにも色々あります。盛り上がっていたり、かなり昔からあるタイプのホクロは取れないと思っていただいた方がよいと思います。

それに対してごく浅いホクロ、これは余り黒くなく茶色く小さいホクロのことが多いのですが、これは光を吸収してかさぶたができ、これが取れた後に色が薄くなることがあります。

フォトフェイシャルで取れないホクロについては形成外科的な治療や高周波メスによる治療があります。

他の治療との併用は?

フォトフェイシャルはダウンタイムがほとんどない治療ですので他の治療と併用することが可能です。

しかし同日の同部位への治療は行いません。皮膚は約2週間単位で生え換わりますのでフォトフェイシャルの後2週間たてばすべての治療を行うことができます。

逆にボトックスヒアルロン酸注射などのあとは2週間、しみ取りレーザーサーマクールの後は4週間あければ治療可能です。同部位でなければこの限りではありません。

フォトフェイシャル治療後の経過は?

出力とその人の皮膚のタイプにもよりますが、治療直後は何も変化がないか、場合によっては少し赤くなることがあります。ほてったように感じる方もいます。

基本的には照射直後からお化粧をして普段通りの生活をしていただけます。ただお酒を飲んだり、サウナに入ったり、スポーツをされると赤みが増してくることがありますのでご注意ください。

数日経つとしみの部分にごく小さなかさぶたができ、触るとざらざらしますが、洗顔しているときにそれがとれてしみが薄くなることが多いです。あまり無理にこするとしみが取れた後またしみになる場合がありますので、この場合は美白クリーム(ポークレールHやT)の併用をお勧めします。

フォトフェイシャルの副作用は?

基本的にはかなり安全な治療法です。ただ高出力で照射したり、あるいは日焼けをした皮膚に照射するとやけどを起こす可能性がないわけではありません。日焼けをせず、無理な高出力照射をしなければまず安全であるといえます。

また肝斑といって主に左右対称性にできる体質性のしみがありますが、治療前にはこれがほとんど目立たなかったにもかかわらずフォトフェイシャルによってこれが目立ってくることがあります。

肝斑については美白クリームや飲み薬が有効ですのでこの場合これらの治療を行います。

フォトフェイシャルはどのような方に向いているか?

しみが多発して顔中にある方。そばかすの方。これから美容治療特にアンチエイジング治療を始めようとしている方。これらの方には第一選択となります。痛みとダウンタイムがほとんどなく、皮膚のトラブルをほとんどカバーしてくれるその守備範囲の広さが理由です。

まずフォトフェイシャルを始めていただいて、悩みのうちいくつかを改善し、さらに残った悩みについてはレーザーサーマクールなど他の治療法を併用されると大変によい効果が得られます。

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