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Dr.律の10ステップ美容解説
レーザー脱毛について

針脱毛とレーザー脱毛はどう違うのか?

Laser hair removal

毛は毛を包んでいる毛包というところで作られます。毛を抜いたりそったりしても毛がまた生えてくるのは毛包に毛を作る細胞があるからです。

レーザーができる前はこの毛包に針を刺して電気で焼いて毛を作る細胞を破壊していました。この方法はとても痛く、また治療が完了するまで時間がかかるという欠点がありました。

一方皮膚の上に生えている毛を剃った上で脱毛レーザーの光を照射すると、この光はメラニンという黒い色素に大変良く吸収されるので、毛が光を受けて熱くなります。丁度自分の毛が通電した針と同じように毛を作る細胞を焼いてくれるというわけです。

レーザー脱毛は脇の下なら両側で5分以内で1回の治療が終わってしまいます。

治療回数は?

1回の治療はすぐに終わりますが、脱毛を完成させるには複数回の治療が必要です。それは毛というものが常に生えているわけではなく、毛を生やすための準備期間として毛がない毛穴があるからです。この時期の毛包にレーザーを照射しても、ここにはメラニンを含む毛がありませんのでレーザー光線は素通りしてしまい、毛を作る細胞を焼くことが出来ません。

ですから治療は約6〜8週間隔で、例えば脇の下なら5〜6回は必要です。この回数は人によって異なります。また回数だけではなく治療期間も大切です。1週間の間に毎日レーザー照射を受けても意味がありません。休止期から毛が目覚める時期を待ち、全体で1年ぐらいかかると思っていてください。

レーザー脱毛は永久脱毛か?

ヒトの寿命が永久でないので永久脱毛という考え方はおかしいのですが、基本的に一度破壊された毛包は二度と毛を生やすことができないと考えられています。

もし毛包が破壊されていないなら、毛周期が一周期したらまたそこに毛が生えてくるはずですので、数か月しても毛が生えてこなければ、永久脱毛されたと考えてよいでしょう(註:髪の毛などでは毛周期が1年以上のこともあるそうです)。

レーザー以外で脱毛は可能か?

メラニンという色素は光をよく吸収するので、レーザーだけでなくカメラのフラッシュのような強い光を照射しても同じような効果が得られます。フラッシュ光線による脱毛は照射範囲が広いので短時間で終わるという利点があり、広範囲の脱毛に向いています。

しかしながらレーザーが単一波長であるのに対してフラッシュ光線はメラニン以外の組織にも吸収されやすい波長の光を含んでいるため、たとえば日焼けをした皮膚などに照射するとやけどをするリスクがレーザーより高いのが欠点です。日焼けをしていない広範囲の脱毛であればフラッシュ光線による脱毛もひとつの選択肢です。

脱毛レーザーにも色々種類があるようだが?

一般的に短い波長の脱毛レーザーはメラニンに対して高い吸収を示しますが、深くまで光が届きにくいという物理的制約があります。

一方長い波長の光は皮膚の深くまで届きますが、メラニンに対する吸収はより低くなります。しかし現在医療機関で使用されている脱毛レーザーであれば機種による差はほとんどないと言ってよいと思います。そうでなければとっくにダメな機種は淘汰されてしまっていると思います。

治療しても毛が減らない?

治療回数が少ないうちは毛の本数は変化していないように感じるかもしれません。これは先ほどお話ししたように毛を生やすための準備期間の毛穴にレーザーを照射しても毛包が破壊されないからです。

脇の下であれば通常3〜4回治療すると急に毛の数が減ったように感じます。ですから最初の1〜2回であきらめないでください。

医療脱毛レーザーと脱毛サロンのレーザーは同じ?

結論からいえば脱毛は純然たる医療行為ですので医療機関以外のエステサロンのような施設でこれを行うことは完全な違法行為です。

エステサロンに脱毛レーザーを販売した業者が逮捕されていますし、エステサロンの経営者も逮捕されています。エステサロンで認められるのは毛包の細胞を破壊しない非永久脱毛だけです。

自分の体の細胞を熱で破壊するというのに何の資格もない人にそれをまかせるのは危険だと思いませんか?
大手のエステサロンではもう脱毛を行っていないという事実から、エステ側も脱毛が違法であるという認識が広まっているようです。違法行為に手を貸すのはやめた方がいいでしょう。

レーザー脱毛治療後の経過は?

レーザーを照射した部位の毛穴の部分が赤くなります。これはこの部位が光のエネルギーをよく吸収したことを表しています。場合によっては小さな水ぶくれができたりその後かさぶたができたりすることがありますが心配ありません。

こすったり、水ぶくれやかさぶたを手で引っ掻いたりせず、処方された軟こうを5日程度使用してください。赤くなった毛穴がその後少し黒ずむことがありますが、これも心配ありません。これも時間の経過とともに元に戻ります。

腕やすねは皮膚の生え換わりが遅いので黒ずみが少し長引く場合もありますが心配ありません。

レーザー脱毛の副作用は?

日焼けをした皮膚や地黒の肌の場合にはやけどを起こす危険がありますので、通常は出力を下げたり、日焼けがさめるまでレーザー治療を行わなかったりします。

レーザーを照射した後の毛は自然に押し出されてきますが、これを不潔な操作でいじったりすると毛穴にバイ菌が入る可能性もあります。

レーザー照射後急に伸びてきたように見える毛はシャワーなどで洗い流すだけにして、無理に抜いたりしないようにしてください)。

レーザー脱毛はどのような方に向いているか?

基本的にはどのような人もお受けになれます。痛みがありますが、従来の針脱毛と比較するとほとんどの方が治療を完了することができる程度の痛みです。

ビキニラインや男性のヒゲは毛が太いのでゆっくりと時間をかけて治療する必要があります。

光線過敏症のある方は、脱毛レーザーの波長に対して過敏性があるかどうかのチェックをしなくてはなりませんので医師と相談してください。

料金のご案内

レーザー脱毛 同日複数か所処置割引
内 容 料 金 (税込) 剃毛料金 (税込)
A 両ワキ 各1回

3,300

各1回

110

B 両手の甲・指両足の甲・指両膝額鼻口周囲顎下えり足頚部前面乳輪まわりへそ周囲VラインIラインOライン 各1回

11,000

各1回

220

C 両ヒジ上両ヒジ下両頬 各1回

22,000

各1回

440

D 両ひざ下背中上半分背中下半分胸お腹お尻顔全体 各1回

33,000

各1回

660

E 両ひざ上背中全体上半身前面 各1回

44,000

各1回

880